何度でも立ち上がる

君嶋航

平素よりお世話になっております。横浜国立大学体育会サッカー部新幹事になりました、君嶋航です。これからの部員ブログは新首脳学年による部員ブログが始まります。私たちの学年は個性的なメンバーが多いので、僕の後に続いていくメンバーはとても面白いブログを書いてくれると思います。どうか飽きずに読んでください。

俺が部員ブログを新首脳学年で書こう!と提案した理由は、自分たちが、自分自身やサッカー部について、考えて欲しいと思ったから(というか、自分が考えたかったから)。普段自分たちが大学生活の長いようで短い時間の中で、自分たちがなぜサッカー部に学生生活の多くの時間を費やしているのか、を考える良い機会だと思ってこのオフ期間に提案させてもらった。
私はこのブログに大きく2つのことを書きたいと思います。1つは、自分のサッカー人生の挫折とそれから得たこと。2つ目は、大学サッカーの振り返りと今後の決意。このブログを通して自分の事や自分の熱い思いを1人でも多くの人に伝わったら嬉しいです。少々長いと思いますが、どうかお付き合いください。

小学校1年生から続けている14年間(浪人期間という空白の1年があったが笑)のサッカー人生の中で自分は多くの挫折を味わってきたと思う。その中でも特に印象に残っている物をいくつか挙げたいと思う。
まずは、高校3年生の時の関東大会で、後半途中出場、延長前半途中交代という最悪な形で関東大会本番を終えたこと。途中で入ったやつが、交代するって聞いた事ないでしょ笑。栃木県予選では決勝で矢板中央を破って進出し、その時はスタメンで出ていた。しかし、本番は勢いのある1年生にスタメンを取られその上でのこの結果だ。
次はインターハイ予選決勝。このブログの写真がその時の写真だ。見てもらえればすぐわかると思うけど、この世の終わりかと思うぐらいやばい顔をしている笑。この時は相手のセンタリングを自分がトラップして、それを奪われて、そのままゴールを決められた。自分自身で全国大会出場を逃した。頭の中は真っ白だった。真岡高校のピッチに立っていた選手はもちろん、OB、保護者、スタンドで応援してくれてる仲間など、真岡高校サッカー部に関わっている全ての人の願いを自分が壊した。試合後は誰とも目を合わせることができなかった。泣いた。ただ泣いた。自分は心が揺れた時でも涙はあまり出るタイプではない。自分の記憶を辿っても唯一泣いたのは小学校の時に見た映画「マリと子犬の物語」だけ。
インターハイ予選が終わったので、受験のために引退するか、選手権を目指すのかの選択がすぐに迫られた。「選手権を目指す」。決断は容易だった。このままやめたら人生一生後悔すると思った。この悔しさを晴らすには選手権に出るしかないと思い、残りの高校生活を全てサッカーに捧げた。
迎えた選手権予選。準決勝で、後に選手権ベスト4になる佐野日大とあたり、あっさりと負けた。
こんな感じで自分の高校サッカー生活は挫折だらけだった。良いことよりも辛いことの方が確実に多かった。フットボールは残酷で、勝者は常に1チーム。さらにチーム内でも試合に出れるのが11人プラス交代枠3人。100人以上部員がいたのでほとんどが試合に関われないのが現実。本当にシビアな世界だった。でもなんとか乗り越えたって自分では思ってる。「1回ダメでももまた挑戦すればいい。自分が負けたと思うまで勝負は終わらない。何回打ちのめされても立ち上がる。いつか少しでも報われる日が必ずくる。」って思いながらサッカーをしていた。これは生きてる上でも大事なことだと思う。
でも、選手権が終わって、もうサッカーは続ける気は全くなかった。ピッチ内外でこんなに重圧を受けながらサッカーをするのはかなり大変だった。こんなに厳しい世界でやっていけるメンタルはもうなかった。もちろんその大変さを遥かに超える達成感があったのは間違いないので決してネガティブな経験ではなく、むしろ自分の人生の中で一番の思い出として残っているけど。

しかし、1年間の浪人を経て、私は横浜国立大学体育会サッカー部に入った。また勝負の世界に入っていた。なぜだろう。笑。わからないけど多分、サッカーをやりたいというより、サッカーしかやってこなかったので、サッカーをやってない自分を想像することができなくて、逃げ道として入ったのかもしれない。だからサッカー部に入って、モチベーションを高めるのがとても難しかった。手を抜いてたわけじゃ全くないけど、何のためにサッカーをやっているのか本当にわからなかった。意味なくね?と思った事も何度もあった。そんな事を考えている間に1年近く経ってしまった。まぁそんな覚悟じゃ当然トップの試合になんか出れるはずもなかった。でもフラフラしてる自分に首脳陣が今年の夏にトップチーム昇格というチャンスをくれた。怪我を立て続けにしてた時期でもあったが、最後のチャンスだと思った。(あのままだったら本当に自分はサッカー部の中でフラフラしてたと思う。本当に首脳陣の方ありがとうございます。)それからは自分の体とか、モチベーションがどうとか何も考えず必死にトップに食らいついた。結果、今シーズンはトップで終わることができたけれど、県リーグ3位で終わり、関東参入戦にいくことはできなかった。試合に出てた以上この結果は自分にも責任はある。でも「必死」にサッカーすることで、体育会でサッカーをやっている意味や価値だったり、自分が体育会を通してどのような人間にならなければいけないのかが見えてきたいいシーズンだったと個人的に思ってる。「必死」にやる事の重要性が改めて分かったシーズンだったなと。

今シーズンは、「アミノバイタル本戦出場と、関東2部昇格」この目標を個人的に掲げようと思う。
俺は、サッカーが大好きな3年生と1年生、個性的な同期、いつも笑顔で俺を癒してくれるマネージャー、そして新しく入ってきてくれるだろう1年生でこの目標に向かっていきたい。来シーズンはただでさえレギュラー争いが激しいのに、短期留学とか教育実習とかでチームを離れてしまうけど、そんなの関係ない。自分のサッカー人生の集大成として、すべてをぶつける。それが今まで俺にサッカーを教えてもらったコーチ陣や親など自分のサッカー人生に関わってくれた人たちへの礼儀だと思ってる。覚悟はできてる。
そして、このブログを見てくれてる方は来シーズンの横浜国立大学体育会サッカー部にぜひ注目して欲しいです。絶対面白いチームになるので。

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