工夫

北翔太

新年、明けましておめでとうございます。皆さまにおかれましては輝かしい新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。皆様のご健康とご多幸をお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。

はじめまして。横浜国立大学体育会サッカー部の2年の北翔太です。

このブログを読んで頂く前に、まず始めに自分がどのような人間なのか少しお話させてください。

まず始めに自分は部員ブログを書こうと言われた際、何を書けばよいのか全く頭に浮かびませんでした。それもそのはず、これまで書いて来てくれた他の部員や、これから書くであろう部員と比べて自分で何かを考え、このサッカー部に還元出来たことがほとんどないといっても過言ではないからです。こういう人間はサッカーでチームに貢献できれば良かったのですが…そう上手くは行かないものです。おっと忘れてました、つい違う話をしてしまいましたが今は私の人間性についての話でしたね。私はこのようにチームのために今自分が出来ることはなにかを考え、行動するという協調性の部分が欠けているのだと思いました。自分は中学校、高校とアメリカの高校に通い、一人で何もかもしないといけない環境に急に放り込まれて、その環境に適応するために一人の世界でしか物事を考えられなくなっていたのかもしれません。そんな自分は部活に迷惑をかけないなんてことはありませんでした。一番の反省は大学一年生の夏に部活の試合中に熱中症で倒れたことですかね。自身の体調管理が出来てないことで多くの人に迷惑をかけたことを今でも覚えています。そんな自分もついに三年生となり、首脳学年として部活を引っ張っていく立場になるのですが、こんな自分に何が出来るのだろうか、自分の中での「考動」すべきことは?と改めて考えてみました。

まずは目の前の現実に向き合うことから始めました。自分は一番下のカテゴリーでプレイしている選手で、体作りさえまともに出来ていない二年生なのだと。そんな人間の言葉が、行動が、誰かを動かすことが出来るのか。答えは一目瞭然でNOである。これはスポーツをやっている人だけが当てはまることではないと思う。そう考えると今自分にサッカーでなにか部活に還元できることはないように思えて来た。なんとも情けない。こんなはずじゃなかったと思うことは多々ある。しかし、この現実を受け止めないと次に進めないのだとなんとなく感じるところはある。部活のある先輩の部員ブログの中にスラムダンクという有名な漫画が登場し、スラムダンクを読むこと以上に優先すべきことがあるのかと書かれていたので自分も1巻から読んでみた。その漫画に出てくる数々の名言の中で今の自分の胸を強く打った言葉が、「下手糞の 上級者への 道のりは 己が下手さを 知りて一歩目」という安西先生の言葉だった。まさに今の自分のことを言われているのだと思った。そんな自分でもこのブログを読んで下さる皆様や部活の先輩方や後輩に何か役に立つことをしたい、何か残せるような人になりたい、とこのブログを書きながら思うようになって来た。お恥ずかしながらここまで書くのにおよそ三週間もかかっていているのだが、その短い期間の間でかなり自分と向き合ったような気がした。その中で精一杯のことをこのブログでお返しさせていただけたらと思います。

大変お待たせしました。ここで始めて私が今回のテーマである「工夫」という言葉が出てくるのですが、その中で普段の生活やスポーツを行う人がよく耳にするであろう「考えろ」という言葉について少し話たいなと思います。自分もよく練習中に考えろと言われる機会があります。ちゃんと考えているのに周りの人からは何も考えていないように見られる経験はないでしょうか?私はお恥ずかしながら多々あったので、考えるとは何か自分なりに考えたことがあります。その中で1番しっくり来たのは、「考えるとは、工夫すること」という言葉ですね。今回は「工夫する」という言葉を使いました。じつはこの言葉が今回ぜひとも皆さんに覚えておいて頂きたい言葉なんです。考えているのに周りからなかなか評価してもらえない人のほとんどは「考える」というのを頭の中でやるイメージが比較的に強いのではと思います。しかし「工夫」という言葉は実際の動作や作業を思い浮かべるのではないでしょうか。人は実際に工夫されたものを見ることで始めてその人の思考を認識できるといいます。勉強でも仕事でも、スポーツの練習でも構いません。考えるだけでなく、今日やったことの中で、自分なりに何か工夫したことは何かと考えてみてください。「工夫」ということに注目していると、他の人の話を聞くのも楽しくなります。他の人の良いところにより気づきやすくなると思います。「なるほど、こんか考え(工夫)をしているのか」と他人の考えをより敏感に感じ取れるのではないでしょうか。これまで読んでくださった皆さまの一人一人の「考動」、考えて動くための環境づくりに、少しでもこの話を活かしていただけたら幸いです。

拙い文章ながら最後まで読んで頂いてありがとうございました。

始めてブログというものを書いてみて、何か核心を突くようなことを言えませんでした。このような内容を書いて来ましたが自身のプレイヤーとしての活躍を目指し、自身も日々精進していく所存です。また末筆ではありますが、これからも横浜国立大学体育会サッカー部のご支援・ご声援をよろしくお願いいたします。

また来年横浜国立大学を受験する学生の皆様を心よりお待ちしております

最後までお読みいただきありがとうございました。

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