考動

葛西瞭

こんにちは。平素から大変お世話になっております。横浜国立大学サッカー部 副主将の葛西瞭です。
昨日、1月13日は成人の日でしたね。同期のみんな(自分含め数人除く)、そして新成人の皆様、おめでとうございます。良い出会いに恵まれ、日々新たな発見と成長があることを願っています。

副主将をやらせてもらうようになってから、色々なことを考えるようになりました。それは特にサッカー面、他にも私生活の面、社会の面、将来のことと本当に色々です。よく一緒に行動してる人たちには僕の考えややろうとしていることなどを話すこともありますが、僕はそもそも一緒に行動する人が少ないし、積極的に話をするタイプでもありません。そんな僕にとって部員ブログは良い機会です。前のみんながブログで言ってるみたいに話すことがあまりないなんてことはなく、むしろ何を書くかまとめるのが大変でした。今回はシンプルに、今年度のチームのテーマである「考動」に焦点を当てて書いていこうと思います。

これまでで僕には2つ、後悔していることがあります。小さなことを含めれば他にもたくさんありますが、大きく2つ。1つは浪人。もう1つは昨年度の神奈川県春リーグ最終節vs神奈川大学のハーフタイムです。

まず浪人について。厳密に言うと、浪人していたことそれ自体ではなくそこに行き着いてしまうまでの過程、つまり高校生活ですね。今思えば、真剣に取り組んでいたのはサッカーだけ。それも監督やコーチから言われたことの意図、その理由など肝心なことなんてほとんど考えてもいなかった気がします。真剣だと思っていたサッカーですらそんなものですから、勉強のことなんてもってのほか。教わった公式を使っておけばいいだの、分からなかったらあの人の教え方が悪いだの、思考停止状態。目標も曖昧な上にビジョンもなく、それでどうにかなると思っていたのだからおめでたいものです。笑 これはあくまで僕の考えですが、浪人することに意味はないと思っています。浪人して得られるものは現役でも得られるものだからです。もちろん浪人生の中にも、最大限の正しい努力をしたけれどあと一歩及ばなかったという人もいるでしょう。僕が言っているのはそういう人のことではなく、僕のように、自分では真剣に取り組んでいるつもりで実は何も考えられていなかった人のことです。

次に、昨年度の春の神大戦について。だいたいハーフタイムのことなんてあまり覚えていないものですが、この時の事は今でもはっきり覚えています。自分に失望しました。何がって、自分がどれだけ思考をできていないかという事にです。あの時ベンチで先輩たちは、相手のフォーメーション、長所、弱点、利き足、攻守のやり方、キーマン、それらに対する対応策、現時点で出来ていることなど、それはもう沢山の事をスピーディーに話し合っていました。常に考えながらプレーしていないと出来ないことです。正直ついていけていませんでした。「葛西あそこはどうだった?」と聞かれた時に、頑張ってどうにか思い出して答えを絞り出す、そんな感じで、考えながらプレーし自分のすべきことを決めるということができていませんでした。真剣でなかったということではありません。やっているつもりになってしまっていたんです。高校でやってしまった過ちと同じようなことですね。結局、自分は何も変わっていませんでした。

とまあこんな事を後悔しているのですが、共通しているのは、「考え続けて行動すること」=「考動」が出来ていない点です。皆さんは自信を持ってこれが出来ていると言えますか?考えているつもりでも結局途中で続けられなくなったり、まあなんとかなるでしょというスタンスで動く人も結構いると思います。それが絶対悪い事とは言いません。時にはポジティブな意味で適当に事を進めることだって重要です。考えすぎて思考がマイナスになってしまうのもよくないですしね。ただ、初めからそうでは意味がないという事です。

「自身のため、そしてチーム(組織)の成長、発展のために自分に何ができるのかを考え続けて実行していこう。」

僕は、チーム全員が考動しその質も上がっていけば、必ず数段上のレベルのチームになれる、強豪と渡り合えるようになると信じています。

長いうえに、ここからはテーマとそれてしまって恐縮ですが、最後に国大サッカー部のみんなに伝えたい事があります。
「ダメで元々、負けも経験。いかにも三流の考えそうなことだ。勝つつもりでやらなきゃ勝つための経験は積めない。」
ある漫画での一言なんですが、関東2部昇格をについて考えていた時にこの言葉をみて、心にグサッときたことがあります。。監督もコーチもいない国立大学の部活という環境にいると、強敵と戦う時、心のどこかで(負けてもしょうがない)これもいい経験だ、なんて思ってしまったことがないですか?それではたぶん一生勝てるチームにはなれないのだろうと思います。 せっかく本気でサッカーができる環境にいるんです。
本気な仲間たちがいるんです。
全員で、本気で目標達成しにいきましょう。

拙い文章でしたが最後までお付き合いいただきありがとうございました。
これからも横浜国立大学サッカー部をよろしくお願いいたします。

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