猪突猛進

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こんにちは。教育学部2年の沖 綾です。最近はコロナウイルスの感染拡大による影響のため、部の活動が休止になり、家の中での自由な時間が増えました。外に出かけるのが大好きな私にとって1日中家の中にいることは苦痛で仕方がないことですが、今は我慢の時と自分に言い聞かせてなんとか過ごしています。
そんな中、特にやることもなく昔の写真をみて懐かしんでいると1枚のスクリーンショット画像が出てきました。自分について書かれていることが嬉しかった当時の私が保存したのでしょう。それは神奈川のサッカー人の中では有名なミルウォールさんという方のブログであり、ブログの中では高校生の時の私のプレーについてこう書かれていました。
「パンチ力のある左足を完備した左SB。パワフルな攻撃参加で局面を打開し鋭いクロスをゴール前へ供給する。」
「マイボールになると状況に関係なくガンガン前に出ていく積極性が光る。」
自分の良いところも悪いところも見抜いている方だなあ。まさにこれが私の特徴であり長所でもあると思います。たとえタテを切られたとしてもタテを抜く。カッコつけました笑

今回はそんな私が昨シーズンの中で感じたことを書いていきます。

 部活に入部したばかりの5月のアミノバイタルカッププレーオフ。左SBの先輩が怪我をしたこともあり、いきなりトップチームで試合に出場することが出来た。まだあまり喋ったこともない先輩たちと一緒にプレーするのは不安でかなり緊張していたが自分が出来る最大限のプレーを全力でやった。
 そのままAチームに定着し、練習をしていた。しかし、周りのプレースピードに全くついていけない。自分だけがワンテンポずれてプレーしているため、全体的なリズムが崩れ、ミスにつながる。先輩たちからは怒鳴られながらも丁寧に指導してもらったが、それで簡単にプレースピードが上がるなら今頃私はプロになっていただろう。鳥かごではすぐに鬼にボールを当て、ポゼッションではパスコースが一つしか持てずに判断が悪くなり、相手に寄せられる。そんな日々が続いた中でも公式戦にはスタメンで出場していた。こんな私を起用してくれる首脳陣には本当に感謝していたが、練習中に輝くことが出来ない自分が試合に出場して本当にいいのかという不安や心配が募っていた。試合中も周りのプレースピードに合わせるのに必至で、要求された場所にパスするのに必死で、ろくに攻撃参加も出来ず、自分の特徴である左サイドの突破やクロスを魅せることなく試合が終了していた。自分の特徴や強みを出せない悔しさや本当に自分はチームに貢献できているのかという不安から試合に勝ってもあまり喜ぶことは出来なかった。
そんな日が続いていくうちに、練習中にミスをして先輩から怒鳴られるのが嫌になり、いつのまにか「勝つため、自分を表現するためのプレー」から「ミスをしないプレー」を選ぶようになった。昔だったら体をぶつけて激しくチャージ出来ていたルーズボールに対しても「抜かれたくない」という気持ちが強くなりすぎた結果、前に出られなくなり、自ら守備から始まるプレーも多くなってきた。当たり前の話だが人間の体はその人の気持ち通りに動く。ネガティブな気持ちを持っている人がポジティブな行動をとれるわけがない。マイナスな事ばかりを考えていた私のパフォーマンスは上がるわけもなく。秋リーグ第二節からはベンチメンバーになり、そこからは段々とメンバー外になることも増えてきた。これが自分のベストではないことはわかっているが、どのように改善すればいいのかわからない。悶々とした日々を過ごしている中で自分の気持ちが切り替わる瞬間に出会った。
 ある週末の紅白戦、その日も私はAサブチームで出場していた。相手はAのスタメンチーム。「相手のほうが上手いのだからミスしたって仕方がない。すぐに切り替えてボールを取り返せばいい。今日は思いっきりプレーする。」いつも以上にそう胸に誓い、プレーをした。

 左サイド、相手の陣地でボールをもらう。相手のSBとの一対一の局面。ミスを恐れていた自分であればボランチやハーフにパスしていた状況だったが、その日はおもいっきりタテに仕掛けて抜いた。その瞬間に昔の感覚がふっと蘇った。相手を抜くドキドキ感、抜いた後の爽快感とゴール前で自分を呼んでいる仲間たち。自分が好きだったのはこの光景。この瞬間が最高だからサッカーをやっている。私の中で何かが吹っ切れた。

私は大切なことを忘れていたのかもしれない。それは「自分はどのようなプレイヤーなのか」ということ。熱い気持ち、左サイドの突破、鋭いクロスが私の核であり、それが沖 綾というプレイヤーである。ミスや先輩からの指摘を恐れ、自分の長所が出せなければ自分ではない。あの林 修先生もおっしゃっていたことだが「ゼロからは何も生まれない。マイナスからはプラスの成果を得ることが出来る」ということ。チャレンジせずただ無難なプレーをしていても自分の成長には繋がらない。チャレンジして起こったミスは分析、改善をし、次につなげることで自分の成長の糧になる。

気持ちの切り替えが出来た私はもう自分らしくない消極的なプレーはしない。なんと言われても前向きに捉え、自分の長所を最大限に活かしてガンガン挑戦をする。
いつだって私は猪突猛進。前へ、さらに前へ進み続ける。

最後まで読んで下さりありがとうございました。去年は土のグラウンドが人工芝に変わり、今年はスポンサーが付き、環境面では以前に比べ圧倒的に良くなってきています。また、学生のみで運営している横浜国立大学体育会サッカー部は部員一人一人が「関東二部昇格」を果たすために考動することができ、サッカー面だけではなく人間的にも成長することが出来る組織だと思います。これからも私たちは強く大きく誇りある組織になるよう精進していきますので応援のほどよろしくお願いいたします。

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