染み付いている考え

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こんにちは。教育学部2年の寺村和馬(てらむらかずま)です。皆さんはこの外出自粛期間どのようにお過ごしでしょうか。私は、今まで驚くほど触れてこなかった部類であるアニメを見るなどして過ごしています。この時期だからこそできていることも多く、意外と充実しています。部員ブログを書くにあたり、いろいろと内容を考えていました。そこで、割とこれまで染み付いている考えがあるので、それについて今回は書こうと思います。

それはと言うと、、「最悪の事態を想定する」です。単にネガティブなわけではありません。
例えば学校の定期テスト。学校の定期テストは範囲が限られてますよね。分からなくて解けないのは仕方ありません。でも自分の知らない事柄が出てそこが空白になるのは嫌です。もしそのせいで成績が下がったりしたら、、最悪です。そうならないように勉強を進めます。
面接だったらどうでしょうか。想定外のことを聞かれて慌てているところを面接官に睨んでいるように見られることが場の雰囲気といい嫌です。本番でどうなるかは別として、考えを練る準備段階で「こんなことを聞かれたら焦る」という問いを繰り返して深掘りします。
そのような思考が染み付いているとはいっても、徹底できているわけではありません(夏休みの宿題は最終日までため込む派でした)。 しかも当然、デメリットもあります(徒競走で転ぶ想像をして本当に転んだときは絶望しました)。ですがこういった身近なこと含め最悪の事態を考えて行動するというのは割とプラスに働いたことが多かったような気がします。

そして驚いたことがありました。去年の10月、秋学期の学部オリエンテーションで筑波大学の教授が心理についての講演をしてくださいました。その内容は、「ポジティブな人が成功してネガティブな人が失敗するといった二極化状態ではなく、ネガティブに考えてそれをモチベーションにするという、どちらにも属さないような人がいる」とのことでした。このような人を「防衛的悲観主義者」と言うそうです。「これだ!」と思いました。まさしくこのことです。しっかりした理論があったとはもう驚きでした。

サッカー以外のことを書きすぎました。すみません。
ではサッカーではどうでしょうか。サッカーは攻撃・守備・ルーズボールの3つの展開があります。守備において最悪なことは、点を取られることです。
「相手の中盤のキーマンがボールを受けるとピンチになるから中切りする」「相手が右利きで一気に裏にボールを蹴ってくるから外切りする」「このルーズボール、球際で負けたら一気にカウンターを受けるからファウルしてでも止める」などなど。ポジションごとに点を取られないための特徴的な方法があり、お互いで意思疎通をしながら点を取られないように守備しますよね。守備とはかなり相性が良いです。
攻撃ではどうかというと、例えば1対1の場面で「これは抜ける」と思うと同時に「ここで抜いても相手のカバーにやられる」「そもそも個の能力がなくてボールを取られる」「ボールを取られたらまた守備だ」とも思ってしまい葛藤します。そんなの気にせずにポジティブに!と思う人もいると思います。でも勝手にそういう思考になってしまいます。相性が悪いです。攻撃で最悪の事態を考えるとただただ仕掛けないという選択肢を選びがちなのです。これでは単なるネガティブです。
でも、防衛的悲観主義とはなんだったでしょうか。ネガティブなことをモチベーションに変えることです。だから、1対1のときに不安になってそのまま後ろに下げて勝負しないというのは自分らしくないのです。もちろん場合によってはパスを選択しますが、右足でボールを持つ・少し外にボールを持ち出すなど、抜けないと思ったら抜けるように努力することが自分らしさなのです。

少しサッカーが分かってる風に偉そうに書いてしまいました。ですが正直これまであまり考えてサッカーをやってきませんでした。力も不十分な脳筋プレーヤーです。守備が上手いわけではないし、攻撃が突出しているわけでもない。大学サッカーでは考えてプレーすることが必要不可欠です。周りには考えてプレーしている人が多く、ついていくのに必死という感じです。もっと頭の部分を鍛えなければなりません。ですが、ここで脳筋プレーの重要さも感じます。攻撃では上記で書いてきたような思考を取っ払って、自分の特徴を理解し、試合で存分に発揮する。当たり前かもしれないけど、これってチームの雰囲気をつくる上でもかなり大事なことです。
「寺村を出したら必ずやってくれる」
そんなことを思ってくれるように、力をつけてどの試合でも自分らしさを出し、貪欲にサッカーしていきたいと思います。

自粛が終わって部活再開後に最悪なことといったら、いきなりハードな部活が始まって大怪我してしまうことです。レベルが低いかもしれませんが、まずは再開後怪我をしないようにというのをベースにして今できることをし続けていこうと思います。

長々とした文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。これからも横浜国立大学サッカー部の応援のほどよろしくお願いいたします。

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